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シンデレラは騙されない

今回はまさに時代のアダ花ともいうべきカメラたちを紹介したい。

それは「APS」。
現在ではデジカメのセンサーサイズを表すときに使われる言葉として、
名前だけは知っている人も多いと思いますが、元々はコレ銀塩カメラの規格だったんです。

90年代後半に登場したAPSは、一時期コンパクトカメラを中心に人気を博した規格で、
正式名称を「アドバンスド・フォト・システム」といって、
これは写真フィルムの名称ではなくてシステム全体の名称でした。
フィルム規格名称は「IX240」(インフォメーション・エクスチェンジの略)、
APS用フィルムはデジカメのExifのように、撮影時の設定、日付、時間などを
フィルムにコーティングされた磁気面に記録できたり、撮影途中でフィルムを交換出来たり、
当時は画期的なシステムでした。

しかし、35mmフィルムよりも画質的に劣り、現像代も高かった上、
デジタルカメラの登場やインクジェットプリンターの台頭など様々な要因からAPS自体が衰退して、
現在ではカメラ、フィルムともに販売されていません。

当時はコンパクトカメラを中心に各メーカーから多くのAPSカメラが発売され、
コンタックスからもTシリーズのAPS版「Tix」が発売されました。
(T3に似ているので間違って買わないように)
キヤノンの「IXY」シリーズはココから生まれたカメラでもあります。


ヲタなウンチクはこれくらいにして、話を戻しましょう。
そして、キヤノン、ニコン、ミノルタからはレンズ交換式APSカメラも販売されていました。
これがまたスゴイんですよ、時代が早かったのか異端児なのか。


まずはキヤノン「EOS-IXE」

img_653168_3839317_0.jpg


ある意味カッコイイ、もしかしかしたら今発売しても通用するかもしれないですね。
「EOS-M」がこれでも良かったかも・・・。
これはEOSシリーズのAPS版という位置づけで、EOSシリーズと共通のEFマウントを採用していて、
ボディがステンレス製な上、性能は当時の中級機であるEOS55とほぼ同等で、
APS機の中で唯一視線入力機能を持っていた。

この後EOS-IX50が発売されますが、こちらはグッとオーソドックスな形となり、
今のEOS Kissシリーズに繋がるようなデザインになっています。
しかし、EOS-APS機は2台だけと儚い運命でした。


ニコンのAPSカメラプロネアシリーズもキヤノン同様、2機種しか発売されませんでした。
初号機の「Pronea 600i」は35mm版の一眼レフカメラをコンパクトにしただけのような、
とてもオーソドックスなデザインだったのに対し、
「ウーマンズ・ニコン」と名付けられた2号機「プロネアS」はなんとも変った形をしたカメラである。

proneaS.jpg

これこそルイジ・コラーニデザインだと言っても疑わない感じだ・・・。
ガルウィング式のストロボはかなり斬新的だが、
これもちゃんと35mm一眼レフシリーズと共通のFマウント(AF-G)を採用している。

このプロネアシリーズ専用のIXニッコールレンズもいくつか発売されていた。
これには絞りリングがなくAF専用レンズでいわゆるAF-Gレンズと同じなのだけど、
マウント側が独自形状になっていてミラーボックスに干渉してしまうため、
フィルムおよびデジタル一眼レフカメラには装着できないので注意。
(イメージサークルはDX機と一緒なのにね)

ちなみに初号機の600iは、APS機の中で唯一ペンタプリズムを採用していて、
性能も当時の中級機であるF70と同等でかなり本格的なカメラだったそうだ。


最後はやっぱりミノルタですよ。
ミノルタウェザーマチックシリーズの「ベクティスS-1」である。

img_653168_3823247_0.jpg


レンズ内モーターによるオートフォーカスを採用し、ボディ、レンズ、ストロボのすべてが防滴構造、
初号機の「S-1」は当時の35mm中級機α-303Si相当で、後に普及機の「S-100」が追加された。
マクロレンズや世界でも唯一のAF反射望遠レンズを揃えるなど意欲的なシステム一眼レフカメラ。
レンズマウントはαマウントとの互換性がない「ミノルタVマウント」を採用している。

黎明期のデジイチのようなカッコウのカメラ。
それもそのはずミノルタはこの規格をデジタルとの共用規格にしようとしていた節があり、
実際にVマウントを採用した「Dimage RD3000」も発売されていた。

というわけで、レンズ交換式のAPS一眼レフカメラは全部で6台しかないので、
今からでもすぐコンプリート出来ます(もう使えませんケドね)

他には、オリンパスからレンズ固定式一眼レフカメラの「センチュリオン」シリーズが
ありますがこれは今の超高倍率ズームコンデジそっくりなので割愛します。
 
 

Comments

「EOS-IXE」カッコイイねぇ 
Chamberさんの言うとおり「EOS-M」はこれで良かった
というよりこれがイイ!と言いたくなります

プロネアシリーズは
今でもよく見掛けますね
でもいつもスルー

実はひと月ほど前に
ミノルタ「ベクティスS-100」を
あやうく買ってしまいそうになっていました(笑)
ジャンクボックスでそれは異彩を放っていて
すぐ目に付きました
標準ズームレンズ付きでそこそこキレイ
動作確認で持参した電池入れたら
問題なくちゃんと動いた
初めて見たカメラだったので
これはなんだーと思ったのですが
フィルムケースからAPSフィルムが出てきたので
そっと蓋を閉じて戻しておきました

もしそこで勢いで買ってしまっていたら
今頃「Dimage RD3000」を探していたことでしょう
そして連鎖でE-300を買っていたかもしれない

やっぱり使う楽しみが無いものは
買う気がしないものなのですね
miyaさん 
「IXE」と「O-Product」はそのままデジカメで復活しても売れそう。

しかし「Dimage RD3000」はナシです。
正立方体のデジカメなんてアリエナイですよ。

 
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管理人の”Chamber"(チェンバー)といいます。日記を中心に、最近買った物や今使っているオススメのモノを紹介したり、居候ネコ「もこ」の日常をレポートします。

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