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希望的リフレイン

年の瀬も押し迫り、カメラ誌を整理していたら、「回折現象を理解する」
という記事を見つけたので、僕の意見も交えて紹介したいと思います。



回折とは、光や音などの波の成分を持つエネルギーが障害物に遮られると、
その背後に回り込む現象のことを「回折現象」と呼びます。

写真では、レンズの絞り値を絞り込むことによって、絞りの穴を通過した光が
絞り羽根の裏側に回り込みむことによって、レンズを通る光が拡散してしまい、
点像の輪郭がボケてしまい、解像力が低下してしまう現象を指しています。

主に写真では「小絞りボケ」や「回折ボケ」と呼ばれ、絞り値を大きくする
(絞り込む)ほど回折の影響が大きくなる特性があります。

この現象は、撮像センサーの画素ピッチにある程度依存して発生するので、
実は計算で求めることが出来ます(計算式については紹介しません)。

例えば、APS-Cフォーマットのデジカメの場合。(おおよそですが)

・1600万画素クラス(EOS Kiss X7、K-5Ⅱs、D7000)では、F11から。
・2400万画素(D7100、K-3)では、F8から回折の影響が大きくなります。

目安としては1600万画素を基準として、画素数が1.5倍になるにつれて、
1段ずつ絞れなくなっていくようです。

フルサイズでは、1600万画素(D4S)でF16、2000万画素(EOS 6D)でF15、
2400万画素(D610、D750)でF14、3600万画素(D810)でF11程度から
回折の影響が大きくなります。

マイクロフォーサーズの1600万画素では、おおよそF5.6から影響が出てきます。

ここで勘違いしてはいけないのは、この目安がどんなレンズでもそうかというと
そうでは無いということです。

この目安は、あくまでも「解像度の高いレンズ」であればという想定です。
収差の少ない解像度の高いレンズであれば、回折の影響を受けても元々解像度が
高いので、画質に与える影響が少ないからです。

なので、キットズームレンズや高倍率ズームレンズ、F値が暗いレンズなどでは、
この目安よりも早く回折の影響が現れることもあります。

また、開放よりも1段絞った方が収差が低減され、シャープになりますが、
この収差も写真表現のひとつであるので、必ずしも悪いわけではないです。

回折も含めて、撮影した写真の一部を等倍に拡大して観察し、解像が良いとか
悪いとか一喜一憂することは意味のない行為なので、これは参考として
受け止めて欲しいと思います。

ちなみに1/2.3型センサーのコンデジではF2.8、1/1.7型ではF3.5程度でも
回折の影響が出始めるので、今は「コンデジは絞らない」が常識化しつつあり、
あまり絞らずに撮影したいところですが、開放近辺では収差の影響も大きいため、
画質で我慢を強いられている一面もあります。
 
 

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