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Make noise

近接撮影というとまず思い浮かぶのがマクロレンズでしょう。

マクロレンズというと、被写体に寄れるレンズと思われがちですが、
マクロレンズは被写体を大きく撮せるレンズであって被写体に寄れるレンズの
ことではありません。

マクロで等倍付近の撮影をしたことがある人なら誰もが感じると思うのですが、
実際の撮影で等倍という 倍率に特別な意味はありません。
等倍よりもう少し寄りたいという場面は多々あるし、一方で等倍を超えた撮影を
したあとに低倍率での撮影もするわけです。それを、本格的に撮影するなら
等倍マクロを選びましょうなんて言われますが、まるで等倍マクロが優れていて、
0.5倍のハーフマクロは劣ってるように言われるはおかしいと思います。

昔、コピー機の無かった頃は、複写と言って、文献、絵画などをマクロレンズで
撮影することが多かった。これがマクロレンズの主流の用途であり起源だったと
言って良いのではないでしょうか。なので、マクロは像面湾曲、歪曲収差などを
抑えたレンズが伝統的に使われるのです。今ではコピー用途では使われませんが、
非常に性能が良いため医療用にも用いられることが多いのです。

マクロレンズのついての前置きが長くなりましたが、これを踏まえた上で、
今回はマクロレンズでは無くて、某カメラ誌に載っていた。接写撮影を
より簡単に楽しめる中間リングを紹介したいと思います。

79cc303f.jpg

では、中間リングとはなんぞや?
中間リングとは、レンズとボディの間に装着する光学レンズを持たない
ただのチューブです。
別名、接写リングとか、エクステンションチューブとか呼ばれ、レンズと
ボディの距離を離すことで、レンズ本来の撮影距離よりも近寄って撮影する
ことができるアダプターのことです。

前述したように、近接撮影ではマクロレンズを使うのが一般的であります。
しかし、中間リングを使えば、お手持ちのレンズでもマクロレンズ並みの
近接撮影が楽しめます。

また、接写というと、フィルターのようにレンズの前に凸レンズを装着する
「クローズアップレンズ」を使用するという手段もあります。
マウントを選ばず装着できるというメリットはありますが、個人的には
レンズ本来の画質を低下させかねないクローズアップレンズよりは、
レンズ描写の変化が楽しめる中間リングの方がイイと思います。

中間リングって今はあまり聞かないコトバですよね。
MF時代には各社に純正品が用意されていましたが、デジタル時代になった今
・・・と言うよりはAF時代から、AF動作や電気接点の不具合が増える
可能性があることから、積極的にラインナップされなくなってきました。

現在、AFが連動する中間リングを出しているメーカーは、キヤノンと
フジフイルムのみ、他は純正品があってもMF専用なので、どうしてもと言う方
にはサードパーティ製をオススメします。

では、中間リングを使って撮影するとどうなるのでしょう。

IMG_5442.jpg
EF28mm F1.8 USM(絞り開放、最短25cm)

IMG_5447.jpg
+Ex TUBE EF12(絞り開放、最短撮影)

上は通常撮影で、下が12mmの中間リングを装着した撮影、フードを付けた
状態では被写体にフードが当たってしまうため、フードを外して撮影。
最短撮影距離は大体13cmくらい。

高性能なマクロレンズのように四隅までキッチリカッチリとは違って、
中心部のピントはシャープだが全体的にゆるくフワッとした描写になる傾向です。

これは基本設定を越えた部分での至近距離撮影となるため、必然的にレンズの
収差が増えるためです。
そのため絞り開放ではコントラストが低下し、絞り込むと急にシャープになる
ケースが多いそうです。つまり、絞りによる写りの変化が大きいのが特徴ですが、
その効果もレンズよって大きく変わるので、絞りを変えて試写することを
オススメします。

撮影方法としては、装着すると無限遠などにピントが合わなくなり、
近接撮影専用になってしまうため、レンズによってはAFがうまく作動しない
ケースのあるので、実際はマニュアルフォーカスの方が撮りやすい。
ピントの合う範囲が極端に少なくなるため、ピントを合わせると言うよりも、
ピントが合う距離にカメラごと(身体ごと)寄って行くという感じで撮影する
のが一番だそうです。

中間リングにはメーカーによって、10mmから30mm程度の厚さのモノが
いくつか用意されていますが、どの焦点距離のレンズにはどの厚さの
中間リングを付けるという決まりは無く、厚みが暑くなるほどレンズと
ボディの間隔が拡がるので、近距離にピントが合い撮影倍率が高くなる。
また、連結して使用も出来ることから厚みの違うリングをセットで売る
メーカーもある。

使用するレンズと撮りたい倍率(範囲)で必要なリングの厚みが変わってくる
のだが、どの組み合わせでどれくらい寄れるようになるのかは、
やってみなければ分からない。原理的には、使用するレンズと同じ焦点距離と
同じ厚みの中間リングをかませると等倍撮影ができ、このときの撮影距離は、
レンズの焦点距離の4倍、イメージセンサーから離れた位置となる。
例えば、20mmレンズで等倍撮影するには20mmの中間リング装着すればよく、
センサーから80mmの位置にピントが合うわけだ。

使用するカメラは、接写中心に考えるのなら、センサーサイズは小さい方が
有利だし、焦点距離が短くなるのでより薄い中間リングでも高倍率で撮影
できる点がメリットとなります。ただ、より大きなボケ味や、感度、画質など
を重視するならば大きいセンサーがよいでしょう。

中間リングを使う際に一番試したいのは、やはりマクロレンズには無い
F2.0以下の大口径レンズでしょう。カリカリのマクロレンズでは味わえない、
とろけるような大きなボケ味は、絞り開放での撮影を積極的に行いたくなる
こと請け合い。
ただ、大口径レンズはモノによって中間リング内部でけられてしまい、
画面周辺が減ったりボケの形がおかしくなったりするケーズのあるので
要注意です。

通常のマクロレンズの焦点距離は無い、広角レンズによる近接撮影は独特で
個性的な描写が楽しめます。ただし、広角系のレンズでは中間リングが
厚すぎたり、レンズ本体の全長が長い場合は、レンズ内でピントが合って
しまうため撮影できないケースのあるので注意したい。

もちろんズームレンズにも装着できますが、中間リングの場合、ズーミング
すると大きくピント位置が変わるので実用的ではないかもしれませんね。
でも、望遠ズームの場合、ワイド側にズーミングすると倍率が上がるので、
簡単にマクロ的な撮影も楽しめる。ただ、望遠ズームや超望遠レンズに装着
してもさほど極端な近接撮影できるというわけではないので、最短撮影距離が
やや短くなり、あと一歩寄れるようになる感じだと思うくらいです。

まぁ、久しぶりに長々と書いてきましたが、描写性能を比べれば
マクロレンズに勝ち目は無いので、中間リングは、あくまでも簡易マクロや
マクロレンズの代用と考えるのがいいでしょう。

それでも、オールドレンズとの組み合わせは、また独特の描写を生み出し、
元々、最短撮影距離の長いオールドレンズには利用価値の高いアイテムに
なるでしょうね。
 
 

Comments

k用中間リングは 
早目に買って持っていたのですが、あんまり使用してないですね~
と、言うのも手持ちの単焦点が割と寄れたのと、そのせいかリング使うと焦点範囲が薄くなって使いどころが難しくなったためです。
35マクロと100マクロも使ってるし(^^

でもこの所の話の流れでいくと、
最短距離の長いMレンズにリング使用ってのが
相性的によろしいのでは~?w。
いわたこさん 
クローズアップレンズ同様、けっきょく脱着が面倒くさくなってやめちゃうんですよね〜w

ペンタックスには、他には無いヘリコイド付き中間リングがありますが、元々厚みがあるので、レンズ選びが大変そう・・・
一番使えそうなのは、ヘリコイド付きマウントアダプターですかね。
これならミラーレスカメラで通常撮影から接写まで楽しめます。
 
こんにちは。たまにブログを拝見させていただいている者です。

最近マイクロフォーサーズでオールドレンズを使い始めました。
ミノルタのMD50mmマクロ用の接写リングを持っていますが、
なるほど、他のレンズでも使えるというのは頭にありませんでした。
面白そうなので今度試してみます。
mizoleさま 
はじめまして、コメントありがとうございます。

ミノルタMDレンズは、コスパの高いレンズが多くて魅力的ですよね。
特にMACRO50/3.5は評価の高いレンズですもんね。
あのオレンジとグリーンの刻印がカッコイイですw

マクロ用の接写リングはどちらかというと、等倍撮影用のリングですね。
最短が60cmと長い、MD45/2とかにつけると楽しそうですねw
お暇なときまたのぞきに来てくださいw

 
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